医療法人社団 星野会 暁クリニック 小山市,小山駅 胃腸科, 外科, 肛門科, 内科, 小児科

あたらしいキズとヤケドの治療(消毒とガーゼよりも早く、きれいに、痛み少なく)


従来、「キズは乾かして治す」、「消毒しないと化膿する」、「キズがジクジクしてきたから化膿した」、だからキズはガーゼで被うと考えられてきました。
ところが最近は、キズを消毒せず、よく洗い、乾かさないようにシートなどでぴったりと被って治す「湿潤療法」が広がりつつあります。

■湿潤療法とは...

夏井 睦先生(形成外科医)らが提唱するこの治療法は

1) キズをよく洗い異物を取り除く
2) キズの表面を潤いを保つ素材で被う

ことで細胞成長因子を含む浸出液(これがキズのジクジク)が早く分泌されてキズが早く、きれいに治るというものです。

当院でも平成16年より外傷やヤケド、またお年寄りの褥瘡(とこずれ)などに積極的にこの治療法を取り入れていますが、いずれも従来の治療法より早く、きれいに、そして痛み少なくキズが治ることを実感しています。
またこの治療法のもうひとつのメリットは、従来の方法では毎日病院にキズのガーゼ交換に通い入浴もしばらくできなかったのに比べ、通院の回数もずっと少なく、化膿さえしなければ2、3日後からお風呂にも入れる(つまりキズを濡らしてもさしつかえない)ということです。

 

 

当院での治療の実際をご紹介します


創傷被覆材:キズを密閉するための被覆材にはキズの状態、深さ、部位などによって
さまざまなタイプの被覆材を使い分けます。
      

 

ケース1: 7歳 女子 転んで膝を擦った

      

 

ケース2: 6歳 男子 自転車の後席でスポークにはさまれた

      

 

ケース3: 77歳 女性 転んで背中を擦った

      

 

ケース4: 42歳 男性 自転車で転んで膝を擦った

      

 

ケース5: 76歳 男性 ノコギリで受傷 指尖部が切断された

      

 

ケース6: 78歳 女性 ポットのお湯を大腿部にこぼしてしまった